以上の様に、秋の好き日に私は家内と二人は式典の礼装で、国立劇場での下村科学大臣の挨拶の後、勲章着用で皇居に向かう。到着後宮内庁職員の指示通り皇居内に進む。豊明殿は美しく広い。やがて陛下のご入室後ステージに立たれ受章者代表の謝辞に答えられ、離れて起立している私達に近寄られる。10米以上離れた夫人達の最前列の妻も陛下の優しい瞳の拝顔が叶い、共に一生忘れられぬ幸せをいただきました。
再びバスの送迎車で東京駅に向かい到着と同時に開散。(受章者数 600数十名)
私と家内は帝国ホテルで記念写真を撮ることになるが、なんと多くの先着受章者でここでもまた永い時間を待たされ、いささか・・・ いや、誠に疲れた二人は言葉少なく“いい写真になるといいネ”と言葉を交わすが精一杯のところに、都内の三人娘がにこやかにやってきて“ディナーはどこがいいかしら”など気楽なもの。明日の10時には名古屋からいとこが来る。早くベッドに着こう!
ゆったりと時間の流れた一日だった。これまで支えてくれた家内と家族に感謝をしながら眠りについた。
畝本 昌介(S28卒)